電子部品製造のATUMが船舶用部品メーカーを買収、船舶関連部品の製造・供給へ
電子部品製造のATUMが船舶用部品メーカーを買収、船舶関連部品の製造・供給へ
電子部品メーカーのエータム(ATUM)が、船舶エンジン部品の製造を手掛けるDSTの買収を通じて、造船業に本格進出することが明らかになった。

DSTは、造船大手HD現代重工業および船舶部品事業を行うHD現代マリンソリューションの協力会社だ。HD現代重工業にはエンジンシリンダーモジュールなどを、HD現代マリンソリューションにはコンロッドなどを供給しているほか、船舶用エンジンを製造するSTXエンジンを通じてベアリングやバルブなどの供給も行う。

造船業界では昨今、国際海事機関(IMO)による環境規制の強化を受け、液化天然ガス(LNG)運搬船のようなエコ船舶に対する需要が急増している。韓国の造船会社は、LNG運搬船や大型コンテナ船など付加価値の高い船舶で技術力を発揮している。

エータムはDSTの買収を通じて、利益の改善はもちろん、高付加価値の船舶に使用する変圧器の販売を拡大していく方針だ。DSTはすでにHD現代グループを取引先としているため、供給も容易だと見込む。

エータムの関係者は「2025年には電気自動車(EV)用変圧器の供給を始める予定。これに加えて新事業を検討していたところ、造船業の成長性が最も確実であったため、DSTの買収を決定した」と説明した。


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