韓国企業の原発輸出は2009年のアラブ首長国連邦(UAE)・バラカ原発以来16年ぶり。
契約が締結されれば、韓水原は現在原発4基を運営するドコバニ原発の5・6号機を新規建設することになる。
現地メディアは、チェコ政府が事業費を融資する形で支払い、発注元の企業が完工後30年かけて返済すると報じた。チェコ政府は原発2基の事業費を4000億コルナ(約2兆6000億円)と予想している。
22年にドコバニ原発の新規建設事業の受注に乗り出した韓水原は、価格競争力と工事期間の順守能力などを前面に押し出し、米ウェスチングハウスとフランス電力公社(EDF)を退けて昨年7月に優先交渉対象者に選定された。
韓水原は今年3月までに最終契約を結ぶ計画だったが、ウェスチングハウスとの知的財産権を巡る紛争や、入札で落選した企業によるチェコ当局への異議申し立てなどにより、本契約に遅れが生じた。
今回建設する原発は36年ごろから順次稼働する見通しだ。チェコは火力発電の割合を減らす一方、原子力発電の割合を昨年の40.7%から50年までに50%に引き上げる計画で、ドコバニ原発を含め4基の建設を推進している。
韓水原が主導するコンソーシアム(共同事業体)には、韓国電力のグループ会社のほか民間企業の斗山エナビリティー、大宇建設などが参加する。
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