尹錫悦元大統領、遅くとも今週末に退去…14日から毎週、刑事裁判=韓国
尹錫悦元大統領、遅くとも今週末に退去…14日から毎週、刑事裁判=韓国
ユン・ソギョル(尹錫悦)元大統領が遅くとも今週末にはソウル・ハンナム(漢南)洞の官邸からソチョ(瑞草)洞のマンションに移動するものとみられる。

9日尹元大統領側の関係者によると、早ければ11日、遅くとも今週末には荷物を全て移動する見通しだ。この関係者は、「(尹元大統領夫妻が)ペットたちをとてもかわいがっており、全て連れて行く計画」と伝えた。11匹の犬と猫も一緒に移動する。

尹元大統領が移動する前に私邸整備などの実務準備も進められているという。大統領警護処は「警護対象者らの絶対安全のため警護任務を続ける」との立場だ。

尹元大統領夫妻が瑞草洞に戻ったとしても、その後、第三の場所を探す可能性もある。ペットが多いことに加え、マンションが住宅と商店の複合建築物である点から、長期間にわたり居住するには適していないの話も出ている。

一方、引っ越し準備をしている尹元大統領は、来週から毎週、刑事裁判に被告人として出廷する。14日に1回目の正式な公判が予定されている。

今月4日に憲法裁判所の弾劾審判で内乱罪と関連した一部の事実関係が認められただけに、対応が容易ではないとの分析も出ている。さらに大統領職を喪失しただけに防御体制も消えた状態だ。

尹元大統領は罷免後に国民の視野から消えているが、政治圏では依然として変数として浮上した状態だ。「国民の力」予備選挙の過程で党権を「親尹系」が握っているだけに、「親尹系」-「非尹系」間の緊張関係が続くとみられる。

「親尹系」の議員らはキム・ムンス(金文洙)雇用労働部(部は省に相当)元長官、ホン・ジュンピョ(洪準杓)テグ(大邱)市長にも友好的なスタンスだ。そのほか、ユン・サンヒョン議員、ナ・ギョンウォン(羅卿ウォン)議員も尹元大統領の弾劾反対集会で存在感を発揮した人物だ。そのためユ・スンミン(劉承旼)「国民の力」元議員とアン・チョルス(安哲秀)「国民の力」議員らは「予備選ルール」変更の声を上げている。民心の反映度を高め大統領選候補者を分けようという狙いだ。

ただ、予備選ルールを変える場合、候補者間の有利・不利が著しく不公平だという指摘が起こる可能性があるだけに容易ではないとの観測も出ている。このように尹元大統領の力関係をめぐる与党内のせめぎ合いも激しくなる見通しだ。
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