ソウル大学の黄禹錫(ファン・ウソク)教授チームに胚性幹細胞(ES細胞)研究費を支援した科学技術部に対し、監査院が本格的な監査を開始する。
 関連官庁が22日に明らかにしたところによると、監査院はこのほど科学技術部に対し、黄教授のES細胞研究関連予算の支援と執行実績資料の提出を要請するなど、資料収集に着手した。今回の監査は、該当研究プロジェクトへの科学技術部の管理・監督部分に焦点が絞られるものとみられる。監査院は、黄教授が「最高の科学者」第1号に選ばれ今年30億ウォンを支援されたのに続き来年も30億ウォンの支援予算が策定されたことに対しその背景と根拠を示す資料と、研究費支援後の管理・監督機能に関する資料などから確認する計画だ。

 また、ソウル大学内の「黄禹錫研究棟」に関する予算支援や、京畿道と共同で約5000坪の敷地に建設予定の研究センターなどに対する予算支援部分も監査の対象に含められると予想される。1月9日に研究室内で発生したES細胞汚染事故直後の報告ルートと対応などについても監査がありそうだ。

 監査院による監査は科学技術部のほか、保健福祉部と情報通信部などにも広げられる見込み。保健福祉部では世界幹細胞ハブの特殊法人化で来年150億ウォンの予算支援を計画している。


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