スエ(女優) の最新ニュースまとめ
映画は、田舎に暮らす新妻のスニ(スエ)がベトナム戦争に参戦した夫を探すため、慰問公演団に加わりベトナムに向かう厳しい道のりを描いている。スエはほぼ全てのシーンに登場する上、映画の中で心境の変化も多い。メガホンを取ったイ・ジュニク監督は撮影に入る前、どんなアドバイスをしたのだろうか。「“台本を見ずに現場に来い”というのが最初の言葉でした。作った演技はいらない、現場で感じるスニの生き生きとした動きを盛り込みたいと。せりふを覚えずに現場に来たので、最初はこれは何だろうと思いましたよ。初めは力が入っていましたが、キャラクターが持つ感情の規模が膨らみ、中盤からはせりふがなくてもキャラクターが息づいてきたんです。こんな経験は初めてでした」
映画では、『あなたは遠いところに』『ベトナム帰りのキム下士官』などの歌謡曲がスエの歌声で流れる。歌を歌うシーンについては、イ監督から、「他人のまねをするのではなく心を込めて歌いなさい」とアドバイスされたという。「実際に歌が下手で、どう歌えばいいか1人で考えていたのですが、イ監督は“上手に歌うことは重要じゃない”とも言ってくれました」
しかし、劇中の歌は演技の一部として歌っているだけに非常に魅力的だ。公演シーンの中で気に入っているシーンを聞いてみると、「雨の中で公演するシーンが1番」との答えが返ってきた。映画の中のシーンも良いが、撮影時も本当に気分が良かったと振り返った。撮影がずいぶん進んでいたため皆の息がぴったりだったという。
これまで映画3作に出演し、今や“涙の女王”との異名を取る。映画での涙の演技も話題となっているが、スエは「そのニックネームは本当に嫌いです」と苦笑する。「出演した映画は3作だけですが、イメージがもう固まってしまったのかもしれませんね。代表作といえるものがないせいか、スエといえば涙か、品がある、強い女性像を思い浮かべるようです」。泣く演技もいろいろあり、今回の映画での涙はそのうちのひとつだと言い、スニが見せる愛も男女の愛を1次元超えた感がある愛だと話した。
「気持ちの上ではずっとスニでいたい」というスエ。近く映画が公開され、スニを自分の中から送り出さねばならないのが嫌だと、正直な気持ちものぞかせた。
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