米科学専門誌サイエンスは15日、黄禹錫(ファン・ウソク)ソウル大学教授研究チームの幹細胞研究論文の真偽をめぐる問題について、「現在進んでいる調査を通じ具体的で科学的な証拠が確実になるまでは、黄教授の研究論文を撤回する計画はない」と述べた。
 サイエンスで報道を担当するライス公報副局長が聯合ニュースとのインタビューに答えた。黄教授チームの研究は操作されたものとの報道に対し、「すべてが一方の主張にすぎず、これを裏付ける科学的な証拠はない」としている。現時点では幹細胞研究論文の共同著者から論文撤回の要請はきていないとしながらも、「黄教授が撤回を希望しているとの話が一部でも出ているため、黄教授と24人の共同著者らにそれぞれの立場を明らかにするよう、電子メールで要請した」と述べた。

 サイエンスは、黄教授または共同著者の全員が論文撤回を要請した場合には、今回の調査結果を見守ったうえで妥当性などを科学的に調査し最終決定を下す方針だ。


Copyright 2005(c) YONHAPNEWS. All rights reserved
 0