これにより、日本植民地時代の1926年に京城府庁舎として完工後、これまでソウル市のトップらが市政を進めてきた市庁本館は事実上、歴史の中に消えることになる。現在、本館裏の敷地では2011年2月に完工予定の新庁舎が建設中で、本館は改修作業を経て図書館や展示館、歴史館などの市民文化空間として活用される計画だ。
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本館は1950年の朝鮮戦争当時、人民軍に一時占領された以外は市庁舎として使われてきた。韓国の近現代史の栄辱をともにし、特に植民地支配解放後のソウルの発展を主導してきた歴史の現場でもある。歴代市長からは李明博(イ・ミョンバク)大統領と尹ボ善(ユン・ボソン)元大統領の2人の大統領を輩出したほか、許政(ホ・ジョン)過渡政府首班、高建(コ・ゴン)元首相もこの建物で市長を務めた。
本館はルネサンス様式の鉄筋コンクリート4階建てで上から見ると「本」の字型であることから、1996年に撤去された「日」の字型の朝鮮総督府の建物とともに日本が韓民族の精気を断つために建てたと指摘されたりもした。市は、本館につなげて増築した部分を新庁舎建設に先立ち2006年2月に撤去したが、本館は歴史性などを考慮しソウル市登録文化財(第52号)に指定、保存することにした。
ソウル市は9日から西小門別館を本館として臨時に使用し、2011年2月に新庁舎に移転する計画だ。
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