HD現代重工業がスコットランドの政府系機関と提携、英国の洋上風力発電事業で＝韓国

造船大手のHD現代重工業は、スコットランドの政府系開発機関のスコットランド開発公社（SE：Scottish Enterprise）、およびスコットランド山間島しょ開発公社（HIE：Highlands and Islands Enterprise）と提携し、スコットランド内の浮遊式洋上風力発電事業の推進に向けた覚書（MOU）を締結したと発表した。

提携によりHD現代重工業と2機関は、スコットランドにおける浮遊式洋上風力発電事業を共同で推進する計画だ。HD現代重工業は、浮遊式洋上風力発電関連設備の設計および製作のノウハウ共有などを担当する。SEとHIEはスコットランド内における財政支援策を模索するほか、関連設備の供給企業や製造施設、投資者などに対する人的・物的ネットワークの確保を進める。

世界風力エネルギー協会（GWEC）の報告書によると、世界に設置された洋上風力発電設備の発電容量は2022年の63.3GWから、2032年の477GWへと増加する見通しだ。とくに英国は洋上風力発電にもっとも積極的な国の一つで、過去には北海からの強風を利用した浮遊式洋上風力発電所を建設した。英国政府は洋上風力発電の規模を、2021年の11GWから2030年に50GWへと拡大する計画だ。