「今月は日韓首脳会談の計画ない」...30年ぶりに新しい統一観を準備＝韓国大統領室

韓国大統領室は今月中のユン・ソギョル(尹錫悦)大統領と岸田文雄首相との首脳会談の計画はないと明らかにした。

大統領室の高位関係者は1日、ヨンサン(龍山)大統領室で取材陣と会い、日韓首脳会談開催の可能性を尋ねる質問に、「3月中には日韓首脳会談が推進されることはなく、首脳会談の計画もない」と述べた。これに先立ち、先月に日本のメディアでは今月中に日韓首脳会談を行うと報道していた。

この関係者は「昨年に12年ぶりに日韓首脳会談が再開され、1年で7回も旺盛な日韓首脳外交シャトルがあった」とし「政治的条件に束縛されず、いつでもお互いに都合の良い時期に日韓の指導者が往来するというのがシャトル外交の精神」と説明した。

また、韓国政府は1994年当時に用意した「民族共同体統一方案」に代わる、自由主義の価値を盛り込んだ新しい統一ビジョンを準備する。

この関係者は「尹錫悦政府の統一観・統一ビジョンをより具体化する作業を進める計画」とし「30年以上にわたって、我々の『民族共同体統一方案』に対して修正がなされていないが、それ自体に問題があるというよりは、我々が必ず貫徹しなければならない自由民主主義統一、北朝鮮(韓国での名称:北韓)のすべての住民がともに自由と繁栄を享受できるようにすることが当為であり名分であるということ」と述べた。

この関係者は「我が国政府の公式統一方案である『民族共同体統一方案』は和解・協力、南北連合、統一国家の完成という機械的3段階の統一方案」とし「我々が目指す自由主義的な哲学ビジョンが抜けている」と指摘した。