現地では今もボランティアらによる原油除去作業が続く=(聯合)
現地では今もボランティアらによる原油除去作業が続く=(聯合)
【ソウル10日聯合】国際油濁補償基金(IOPC基金)は9日、ウェブサイトに掲載した報告書を通じ、忠清南道・泰安で発生した原油流出事故の被害補償規模を3520~4240億ウォン(約374億~452億円)と推定した。内訳は防除作業が1100億ウォン、漁業・養殖業が1700億ウォン、観光業が720億~1440億ウォン。見積もりには、被害住民の2006年の所得申告や韓国政府による集計なども考慮されている。
 IOPC基金は報告書を11日からモナコで開かれる総会で発表する。推定被害額が基金の補償限度となる3000億ウォンを大きく上回っていることから、4240億ウォンのうち限度内で支給する計画だ。限度を超過した分については、韓国政府やサムスン重工業が負担する見通しだ。

 IOPC基金は石油精製会社などの荷主が海洋事故に備えて造成したもので、100カ国余りが加盟している。


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