韓国で凶悪犯罪が相次ぎ、護身術を習う人が増えている。
23日午後、ソウルの高速ターミナル駅構内にあるソウル青年センターには護身術講習会の参加者が集まった。ほとんどが若い女性だった。
休暇を取って参加したというキム・ヘジンさん(39)は 「最近、無差別暴行や性犯罪が多発し、(護身術を)習いたかった。護身術を習うために休暇を使うことは意味があると思う」と語った。
ASAP韓国型女性護身術講師のクォン・ミンジョンさんは、参加者に「正解はない。危険を認識し、危険から遠ざかることが最も重要」と強調した。
参加者は相手との距離が遠い場合にできる非物理的対応と、相手との距離が近い場合にできる物理的対応の方法を習った。
まず、大きな声で叫ぶ練習が行われた。クォンさんは叫び声がほかの人に影響を与える道具になるとし、「安全を確保するために何ができるのかについて、さまざまな方法を日常生活のなかで模索できる」と述べた。
攻撃してくる相手から逃げるための動作も指導した。クォンさんは、危害を加えてくる相手に力で対抗するのは難しいとし、基本的な防御姿勢と重心を利用して相手から逃げる方法を説明した。
参加者のイ・ジソンさん(32)は「映画のように体を動かそうとしたが思うようにいかなかった。きょう習ったことを周りの人にも教えてあげようと思うが、護身術を使うようなことは起きてほしくない」と語った。
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