会見を行う李長官=8日、ソウル(聯合ニュース)
会見を行う李長官=8日、ソウル(聯合ニュース)
【ソウル聯合ニュース】韓国の李祥敏(イ・サンミン)行政安全部長官は9日、ソウルで行った記者会見で、ボーイスカウト・ガールスカウトの祭典「世界スカウトジャンボリー」(1~12日)を巡り、参加者らの宿所が台風6号の影響を受ける可能性に備え、関連情報を世界スカウト機構側と常に共有しているとし、政府が自治体や警察、消防などと合同で宿所周辺の危険箇所の巡回を強化するなどの対応を取っていると説明した。 また「参加者らにも台風の進行状況を伝え、行動マニュアルを周知し、参加者らが安全に過ごせるよう最善を尽くす」と強調した。 1日に始まった世界スカウトジャンボリーは南西部・全羅北道セマングムで12日まで進められる予定だったが、台風6号の接近により、参加者らは8日に同地から撤収し、ソウル市や京畿道など8市・道に用意された宿所に移動した。 李氏は参加者らが9日午前から各自治体が用意した体験プログラムに参加しているとし、「政府と自治体はジャンボリー参加者が安全かつ快適な環境で過ごせるよう総力を尽くしている」と強調した。 行政安全部からは局長級9人を含む計130人が各宿所の安全管理などのために派遣され、ジャンボリー運営のサポートに36の関係官庁から180人が投じられているほか、各自治体も人員を割いてプログラムの進行や参加者の便宜などを点検していると説明した。 ジャンボリーのフィナーレを飾る11日の「K―POPスーパーライブ」については、台風の影響でジャンボリー参加者の安全に懸念があれば中止もありえるが、その可能性は低いと説明した。 また、気象庁長と随時連絡を取っており、会場があるソウルは公演が行われる時間の天気がむしろ快晴になることが予想されるとし、「公演前に設置する舞台装置が強風で倒れるのが最大の心配であるため、安全確認を徹底的に行う」と説明した。 李氏は、台風が10日に韓国に上陸する見通しだとして、安全をつかさどる官庁の長官である自らの判断により野外での活動を制限すると説明。屋内で実施できるプログラムに変更する方針を示した。
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