ISSCCはVLSIシンポジウム、国際電子デバイス会議とともに3大半導体学会とされる。サムスン電子役員がこの学会で基調講演を行ったのは、2002年の黄昌圭(ファン・チャンギュ)半導体総括社長以来のことだ。
林院長は講演で、デジタル技術が人類の生活様式をどのように変えたかを説明し、今後5年間で人が移動通信と家庭で経験することになるデジタル技術を見通した後、消費者デジタル産業が克服すべき技術的課題を示した。
半導体技術に基盤を置いたネットワークとディスプレー技術の発展で、パソコンとインターネット、移動電話、無線サービスなどデジタル産業は急速に成長し、現代人の暮らしに必須要素として定着する「デジタル消費者革命の第1の波」が起きたとした。第1の波の結果、「われわれはデジタル社会に変わり、情報技術で地理的境界が崩れ、人と人との距離が狭まった『平らな世界』に暮らしている」と説明した。
その上で、平らな世界のもう1つの特徴として、一般消費者のプロシューマーへの変身を挙げた。プロシューマーは直接コンテンツを生産し、オンラインネットワーク上で自身の個性と生を表現することのできる製品とサービスを要求しながら、消費者製品の生産にも参与する。林院長は、ブロードバンドの拡散とプロシューマーの活動がデジタル技術の革新を誘導し、デジタル消費者産業を再創造すると主張した。それこそがデジタル消費者革命の第2の波であり、ITだけでなく他関連産業においても新たな機会となると強調した。
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