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5月経常収支が19.3億ドルの黒字に転換 海外からの配当増加=韓国
【ソウル聯合ニュース】韓国銀行(中央銀行)が7日発表した国際収支(速報値)によると、5月の経常収支は19億3000万ドル(約2780億円)の黒字だった。7億9000万ドルの赤字だった前月から黒字転換に成功した。 ただ、今年1~5月の経常収支は依然として34億4000万ドルの赤字となっている。188億1000万ドルの黒字だった前年同期に比べ、222億5000万ドル減少した。 5月の商品収支(貿易収支に相当)は18億2000万ドルの黒字で、前月(5億8000万ドル)に続き2カ月連続で黒字を記録した。 輸出は527億5000万ドルで、前年同月比14.7%減少。昨年9月に23カ月ぶりに減少に転じて以降、9カ月連続のマイナスとなった。 世界的な景気減速の影響により、半導体(通関ベースで35.6%減)、石油製品(33.0%減)、化学工業製品(20.8%減)、鉄鋼製品(8.3%減)が振るわなかった。国・地域別では東南アジア(26.9%減)、中国(21.1%減)、日本(8.4%減)、欧州連合(EU、3.0%減)への輸出が減少した。一方、乗用車の輸出額は52.9%急増した。 輸入(509億3000万ドル)も前年同月比13.5%減少した。原材料の輸入が同20.3%急減し、輸入額の減少率は石炭が35.2%、石油製品が25.5%、ガスが20.3%、原油が16.2%に上った。半導体や半導体製造装置などの資本財(5.7%減)や、家電製品など消費財(7.8%減)の輸入も減少した。 サービス収支は9億1000万ドルの赤字。前年同月比では赤字規模が7億6000万ドル拡大したが、前月(12億1000万ドルの赤字)に比べると赤字幅はやや縮小した。 新型コロナウイルスの水際対策が緩和されたことで旅行収支(8億2000万ドルの赤字)の赤字が続き、運送収支も3000万ドルの黒字だった前月から3億5000万ドルの赤字に転落した。 給与・賃金と投資に伴う利子や配当を差し引きした所得収支(第1次所得収支)は前月には9000万ドルの赤字だったが、5月は14億2000万ドルの黒字を記録した。海外現地法人などからの配当が増え、配当所得収支が1カ月で5億5000万ドルの赤字から9億ドルの黒字となったことが影響した。 証券投資では、外国人の韓国証券への投資が135億ドル増加し、1980年に統計を取り始めて以来最大の増加幅となった。韓国銀行は、国内債券の需要と供給が裁定取引や国債の発行増加などで増え、外国人の債券投資が急増したためだと説明した。