韓国南部の巨済市で起きたえい児の殺害遺棄事件で、遺体を捜索している警察関係者=4日、巨済(聯合ニュース)
韓国南部の巨済市で起きたえい児の殺害遺棄事件で、遺体を捜索している警察関係者=4日、巨済(聯合ニュース)
【ソウル聯合ニュース】韓国の警察庁国家捜査本部は5日、出生記録はあるが出生届が提出されていないいわゆる「幽霊えい児」事件について、400件を捜査していると明らかにした。

 同事件の捜査件数は前日に193件としていたが2倍以上増え、警察が状況を注視している。政府と地方自治体の調査結果次第では捜査対象が急増する可能性がある。

 出生届が提出されていないえい児のうち、15人は死亡が確認された。このうち8人については犯罪の疑いがあるとして警察が捜査を進めている。遺体が自宅の冷蔵庫で見つかった2人は殺害されたとして、2人の実母を逮捕、送検した。

 所在が把握できていない353人については安否を確認している。

 韓国政府は2015年から22年までの8年間、出生記録はあるが出生届が出されていない約2000人の所在などを調べている。


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