定例会見を行う具報道官=3日、ソウル(聯合ニュース)
定例会見を行う具報道官=3日、ソウル(聯合ニュース)
【ソウル聯合ニュース】韓国・現代グループの故鄭夢憲(チョン・モンホン)元会長の死去から20年となるのに合わせ、追悼行事のために北朝鮮・金剛山訪問を推進していた妻の玄貞恩(ヒョン・ジョンウン)会長が、北朝鮮から訪問を拒否されたことを受けて計画を撤回した。統一部の具炳杉(ク・ビョンサム)報道官が3日の定例会見で伝えた。

 金剛山観光事業を手掛けていた現代峨山が北朝鮮住民と接触するとして提出した申告書を撤回する意向を示しており、政府は同日中にこれを受け入れる予定だという。

 韓国国民は北朝鮮住民と接触する前に政府に計画を届け出る必要がある。申告制だが、事実上の承認制となっている。

 統一部によると、玄氏側は先月27日、鄭氏の追悼式で訪朝するため北朝鮮の朝鮮アジア太平洋平和委員会と接触する予定だと申告した。

 北朝鮮は翌日、朝鮮中央通信を通じて外務省のキム・ソンイル局長の談話を発表し「南朝鮮(韓国)のいかなる人物の訪問意向についても通知を受けておらず、承知しておらず、検討する意向もないことを明確にする」として訪朝を拒否する意思を示した。

 北朝鮮が対韓国窓口機関ではなく、外交を担当する外務省名義で訪朝を拒否する立場を示したことについて、具報道官は「かなり異例のことだ」としながら「北の意図と韓国の評価は動向を見守りながら総合的に分析する」と述べた。


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