「最悪の状況は脱した」…輸出額の減少ストップへ=韓国報道(画像提供:wowkorea)
「最悪の状況は脱した」…輸出額の減少ストップへ=韓国報道(画像提供:wowkorea)
韓国の景気鈍化を牽引していた輸出の低迷が反転しつつある。6月の輸出減少率はことしに入って最も低くなり、下半期に輸出増加に転換する期待が高まっている。早ければ第3四半期中に月間輸出額がプラスに転じるものと予想されている。

産業通商資源部によると2日、韓国の6月の輸出額は542億4000万ドル(約7兆8300億円)で、前の年の同じ月に比べ6%減少した。輸出額は9か月連続して減少したが、減少率は今年に入って最も少なかった。輸出額は2022年10月に減少に転じて以降、平均2桁台の減少率で推移してきた。今年に入っても輸出額の減少率(前年同月比)は1月にマイナス16.4%、2月にマイナス7.7%、3月にマイナス13.8%に4月にマイナス14.4%、5月にマイナス15.2%と続いてきたが、今回はマイナス6.0%まで減少幅が縮小された。

特に半導体と対中輸出の減少率が低くなった評価されている。6月の半導体の輸出額は89億ドル(約1兆2800億円)で、前の年に比べて28%減少した。しかし、半導体の輸出額が今年に入って最大になり、その減少率は今年に入って最低になった点は意味深い。対中輸出額は前の年に比べ19%現象した105億ドル(約1兆5100億円)で、今年に入って初めて減少率が20%を下回った。

自動車部門と造船部門が輸出額を伸ばすことに貢献した。先月の自動車の輸出額は62億3000万ドル(約8990億円)で、前の年の同じ月に比べ58.3%増加した。今年上半期の自動車の輸出額は356億6000万ドル(約5兆1600億円)で、半期ベースで最高を記録した。6月の船舶の輸出額も前の年に比べ2倍近くに増えた。

輸出の減少傾向が鈍化する中、国際エネルギー価格も下落し、6月の貿易収支は11億3000万ドル(約1630億円)の黒字を記録した。月間貿易収支が黒字になったのは2022年2月以来16か月ぶりのことだ。しかし1月から5月まで貿易赤字が続いたことにより、今年上半期の累積貿易赤字は263億ドル(約3兆9000億円)を記録した。

専門家たちは、早ければ第3四半期中に輸出がプラスに転じる可能性があるとみている。スンシル(崇実)大学グローバル通商学科のク・ギボ教授は「当初、輸出額が第4四半期に増加に転換するとの見方が多数を占めていたが、この傾向が続けば第3四半期にプラスに転じるものとみられる」とし、「二次電池や石油化学などの業種で中国の経済活動再開の効果が大きくなった上、半導体も下半期には輸出の減少幅がさらに減るだろう」と予測している。

産業部のイ・チャンヤン長官は「6月の貿易収支が黒字に転じたことなどの流れが早期の輸出額のプラス転換につながるよう後押ししていく」と強調した。
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