20日韓国法曹界によると、検察はインチョン(仁川)地方裁判所の審理で行われたA被告(23)の殺人未遂容疑の結審公判で懲役5年を求刑した。宣告公判は来月20日に開かれる。
A被告はことし1月20日午後4時33分ごろ江原道の湖畔に生後3日の息子B君を遺棄し殺害しようとした容疑を持たれている。
検察によると、妊娠中だったA被告は当時の恋人Cさんと江原道に遊びに行き、病院でB君を出産し、3日後に零下の湖畔に遺棄し殺害しようとした。
幸い目撃者がB君の泣き声を聞き警察に通報し、救助された。警察は出動から9分後に雪が積もった場所でへその緒がついたままの新生児を発見した。
すぐに病院に運ばれたB君は一命をとりとめ、現在は福祉施設に保護されているという。
現場のCCTV(防犯カメラ)などを通じ新生児遺棄の容疑者を追跡した警察は、翌日、キョンギ(京畿)アンサン(安山)市の住宅でA被告を検挙した。
検挙されたA被告は、「元恋人の子どもなので育てる気持ちはなかった」と陳述したと伝えられた。
警察が送致当時、A被告に適用した容疑は乳児殺害未遂だったが、事件を引き継いだ検察は零下の寒さで子どもが危険にさらされたと判断し、A被告を直接拘束し、相対的に量刑が重い殺人未遂の容疑を適用した。
検察は結審公判で、「実母として子どもを保護する義務を怠り、人倫に反し、生後3日の新生児を殺害しようとし未遂に終わった犯行」とし、「犯行後、子どもに対する養育の意思を示さず、犯行前後の態度も不良」と述べた。
A被告の弁護人は最終弁論で、「被告人は出産予定日もわからない状態で出産し、経済的に養育が難しい状況だった」とし、「交際していた恋人に妊娠の事実を隠し、養育が難しいと考えていた」と述べた。
A被告も最終陳述で、「毎日振り返り反省する時間を送っている」と善処を訴えた。
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