中国・北京で猛暑日続く…熱中症で57歳女性が死亡＝中国報道

中国の首都・北京で猛暑日が続く中、北京大学人民医院で17日、熱中症で救急搬送された57歳の女性が死亡した。

女性は16日夜、深刻な意識障害で病院に搬送された。受診時には昏睡状態で体温は42度を超えており、熱射病であると診断された。その後すぐに多臓器不全となり、病院到着後から7時間後の17日未明に死亡が確認された。

この女性は16日午後に子どもと一緒に野外で活動した後に自宅に戻ったが、その時点で無気力感、めまいなどの症状が見られたという。しかし、女性はそのままエアコンも付けずに西日が射す蒸し暑い部屋の中で休憩し、家族が気づいた時にはすでに呼びかけに反応しない状態となっていた。

北京大学人民医院の救急診療科には、17日の午前8時～午後6時までの間で計10人の熱中症患者が運び込まれたという。

同科の医師は「熱中症には段階がある。初期の段階で適切に対処すれば、大半は熱射病にまで発展しないだろう」とし、水分補給、冷房器具の使用、日中の野外活動を控えるなど、適宜熱中症対策を行うよう呼びかけた。