<W解説>WBCで1次リーグ敗退の韓国代表に国民は2度失望?大会期間中に3選手が都内で飲酒(画像提供:wowkorea)
<W解説>WBCで1次リーグ敗退の韓国代表に国民は2度失望?大会期間中に3選手が都内で飲酒(画像提供:wowkorea)
今年3月のワールド・ベースボール・クラシック(WBC)期間中に飲酒したとして、韓国野球委員会は7日、韓国代表の3選手を処分した。対象となったのは、ベテランのキム・グァンヒョン投手とイ・ヨンチャン投手、チョン・チョルウォン投手で、KBOは制裁金と社会奉仕の処分を科した。韓国メディアは飲酒したのは都内にある接待を伴う飲食店だったと報じている。今春行われたWBCで、韓国代表は1次リーグで敗退。かつて準優勝したこともある韓国が3大会連続で1次リーグで姿を消す結果に、当時、韓国国民は落胆したが、今回明るみになった行動はプロ意識や緊張感がないとの批判が出ており、国民は再び悲嘆に暮れている。

キム・グァンヒョン の最新ニュースまとめ

韓国は初戦のオーストラリア戦に7-8で逆転負け。2戦目の日本戦も4-13と大敗を喫した。チェコには7-3で勝利したものの、オーストラリアが1次ラウンドを3勝1敗で終えたことで敗退が決まった。

韓国はWBCで、第1回の2006年大会はベスト4進出、2009年大会は準優勝した。しかし、2013年大会、2017年大会、そして今大会と、3大会連続で1次ラウンド敗退、低迷が続いている。

1次リーグ敗退が決まると、韓国メディアは「野球強豪国だったのはもう昔の話だ」などと伝えた。韓国のスポーツ紙、日刊スポーツは当時、「最低8強、内心4強を期待していたKBO(韓国野球委員会)にとって衝撃の成績」と評した。朝鮮日報は「『4強目標』は井の中の蛙の夢だった」と伝えた。またネット上ではファンの落胆の声が漏れた。

3大会連続で1次ラウンド敗退という結果に終わった韓国だが、最終戦の中国戦では22-2と圧勝し、意地を見せた。1次ラウンド敗退が決まっても「消化試合」とはできない理由があった。グループ最下位で終えると次回のWBCでは予選から戦わなければならなくなるからだ。中国戦に勝利し、今大会の成績は2勝2敗の3位。最下位は免れ、シード権は維持した。

そして、WBC閉幕から約2か月後の先月末、韓国国内のユーチューブチャンネルで「韓国代表の一部選手が3月8~10日に東京・赤坂の飲食店で未明まで飲酒していた」などと取り上げられた。韓国の大手メディアでも追及の声が高まる中、韓国代表として出場していたキム・ガンヒョン投手が今月1日に記者会見を開き、飲酒の事実を認めて謝罪。「国家代表として大会期間中に軽率な行動をとったことについて、野球を愛する方々、野球界の先輩・後輩たちに心からおわびしたい。チームのベテランとして実に浅はかだった。とても後悔している」と述べた。チョン・チョルウォン投手も報道陣の取材に「3月10日の日本戦の後に酒を飲んだ。代表チームの成績に失望する中、恥ずかしい行動を取ってしまった」と謝罪し、イ・・ヨンチャン投手も「知人と東京にある韓国料理店で夕食をし、近くの飲み屋に移動して2時間ほど滞在し、ホテルに帰った。理由のいかんに関わらず、国際大会の期間中に酒を飲んだという点を深く反省している」などとする謝罪文を発表した。

KBOは7日、3選手への処分を発表。「品位を損なう行為で社会的に物議をかもした場合」に制裁金などの制裁を科すことができるとするKBO規約に基づき、キム投手に社会奉仕80時間と制裁金500万ウォン(約53万円)、イ投手とチョン投手に社会奉仕40時間と制裁金300万ウォンを科すこととした。

3投手はいずれも飲酒をしたことについて謝罪しているが、酒席を設けること自体が悪いことではない。KBOが3選手の処分発表の際、「期待に届かない成績だった上、代表選手が飲酒で物議をかもし、深く謝罪する」と陳謝したように、不本意な結果の中で、プロ意識や緊張感に欠けたように受け取れる行動を取ったことが国民の怒りを買っているようだ。

Copyrights(C)wowkorea.jp 3