トランプ、初のセクハラ敗訴…次期大統領選に悪影響を及ぼすか(画像提供:wowkorea)
トランプ、初のセクハラ敗訴…次期大統領選に悪影響を及ぼすか(画像提供:wowkorea)
米国のトランプ元大統領が1996年、あるデパートで作家のジーン・キャロルに性的暴行を加えたという疑惑に対する民事訴訟で敗訴した。トランプ元大統領のセクハラの主張と関連して裁判所が責任を認めたのは今回が初めてだ。大統領選挙に悪影響を与えるか関心が集まっている。

 CNN、CNBCなどによると、ニューヨーク南部連邦地方裁判所の陪審員団は同日、トランプ元大統領に対してこのような判決を下した。陪審員団は同日午前、審議手続きに突入してから3時間足らずで満場一致でこのように決定した。

 陪審員団は原告キャロルの主張の一部だけを認めた。キャロルは27年前の1996年、ニューヨーク・マンハッタンのある高級デパートでトランプ元大統領から性的暴行を受けたと言ったが、陪審員団は性的暴行の証拠は立証できないと判断した。ただしトランプ元大統領がキャロルにセクハラをし、その後それを否認する過程でキャロルの名誉を傷つけたとした。彼はキャロルの性的暴行主張を否認しながら「その女性は私のスタイルではない」等の発言をした。裁判所がトランプ元大統領のセクハラと関連して法律的責任を認めたのは今回が初めてだ。

 外信報道によると、キャロルは27年前のある日、あるデパートの出口で偶然会ったトランプ元大統領に「友人へのプレゼントを選ぶのを手伝ってほしい」と頼まれたと伝えた。ところがトランプ元大統領はキャロルを突然更衣室につれていった後、ドアを閉めて壁に押さえつけながら性的暴行を加えたとキャロルは主張した。

 キャロルは2019年回顧録を通じてこれを遅れて暴露し、トランプ元大統領がこれを強く否認し「私のスタイルではない」と嘲弄すると名誉毀損訴訟を起こした。公訴時効がすでに過ぎて性的暴行の疑いで刑事告訴をすることはできなかったためだ。これと共にニューヨーク州が昨年11月から公訴時効が過ぎた性犯罪被害者に民事訴訟を許容する法を施行したため金銭的な賠償も要求できるようになった。

 陪審員団は同日、このように判決を下し、トランプ元大統領に計500万ドルの被害補償と懲罰的賠償を命じた。

 今回の判決は民事訴訟と関連したものであり、トランプ元大統領は金銭的な責任だけを負うことになっただけで、刑事的な責任とは関係ない。しかし、多くのセクハラに関する主張が出てきた中で、初めて法律的責任を負うことになったため、少なからぬ打撃があるのではないかと見られている。
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