30代の男性を暴行して死亡させた10代たち…減刑された理由=韓国(画像提供:wowkorea)
30代の男性を暴行して死亡させた10代たち…減刑された理由=韓国(画像提供:wowkorea)
酒に酔ってけんかになった30代の男性を暴行し、死亡させた疑いで裁判にかけられた10代が控訴審で減刑を受けた。

 15日、韓国の法曹関係者によると、ソウル高裁刑事3部は、最近、暴力行為などの処罰に関する法律(共同傷害)および傷害致死などの疑いで起訴されたA被告の控訴審で懲役3年6か月を言い渡した。

 これは先の1審で宣告された懲役4年6か月よりも1年低い刑だ。

 同じ罪で一緒に起訴され、懲役長期2年6か月・短期2年を宣告されたB被告も、懲役長期1年6か月・短期1年に減刑された。

 彼らは2021年8月4日午後10時40分ごろ、キョンギド(京畿道)ウィジョンブ(議政府)市のある繁華街で酒に酔った30代のC氏と口論となり、集団暴行で死亡させた疑いで起訴された。

 C氏は翌日、大学病院の集中治療室に運ばれたが、深刻な頭部負傷のため結局死亡した。

 この事件は、大統領府の国民請願掲示板に「高校生たちが、幼い娘と息子がいる男性を殴って死亡させた」という投稿で、知られるようになった。

 1審は昨年12月、A被告とB被告にそれぞれ懲役4年6か月、懲役長期2年6か月・短期2年を言い渡した。当日、現場に一緒にいた別の2人にはそれぞれ懲役1年、執行猶予2年と罰金500万ウォン(約50万円)の判決が言い渡された。A被告とB被告は1審判決に不服を唱え、控訴した。

 控訴審裁判所は「被害者が死亡する取り返しのつかない結果が発生し、罪が重く遺族は厳罰を求めている。しかし、被害者が先に被告人に暴行を加えたことでけんかが発生し、これに加担して偶発的に発生したため、その経緯が参酌するほどの事情がある」と減刑理由を明らかにした。

 B被告が控訴審で犯行を認め、遺族のために1・2審で総額5000万ウォン(約500蔓延)の供託金を供託した点も減刑理由とした。この判決は検事と被告人が共に上告せず確定した。
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