広がる中国からの黄砂、ソウルでPM2.5濃度上昇=韓国(画像提供:wowkorea)
広がる中国からの黄砂、ソウルでPM2.5濃度上昇=韓国(画像提供:wowkorea)
韓国の気象庁は、今月の14日に中国内モンゴル高原とゴビ砂漠から飛来した黄砂が、15日午後9時ごろにソウルでも観測されたと発表した。

 この日の午前10時35分、黄海に浮かぶ韓国領・ペンニョンド(白翎島)に到達した黄砂は、北西の風に乗って南東に広がり、韓国中部の西海岸に影響を与えた。

 午後6時、1立方メートルあたり50マイクログラム台にとどまっていたソウルの1時間平均粒子状物質(PM10)の濃度は、黄砂が押し寄せたため、午後9時の時点で1立方メートルあたり156マイクログラムに急上昇した。カンファド(江華島)、ヨンピョンド(延坪島)、アンミョンド(安眠島)も1立方メートルあたり111~114マイクログラムを記録した。

 この日の日中には、中国北東部地域で黄砂が追加で発生している。

 韓国の気象庁は「15~17日の間、気流によって黄砂の影響が流動的になる可能性があるため、今後発表される気象情報を参考にしてほしい」と案内した。

 黄砂注意報は、黄砂によって1時間平均粒子状物質濃度が2時間以上1立方メートルあたり400マイクログラム以上を維持すると予想される場合に発令される。黄砂警報が発令されるのは、1立方メートルあたり800マイクログラム以上の1時間平均粒子状物質濃度が2時間以上続く場合だ。

 環境部国立環境科学院は、16日は全国のPM2.5水準が「普通」だが、首都圏・江原圏・忠北は午前中、一時的に「悪い」レベルになるとみている。特に黄砂の影響を受ける中部地域の粒子状物質の濃度は、午前中にはやや高いものと予想される。
Copyright(C) herald wowkorea.jp 104