相次ぐ韓国発リアリティー番組、その裏で相次ぐ“一般人”出演者たちの不祥事

最近、一般人が出演するリアリティー番組に人気が集まっているが、出演者に向けた非難の声も連日ネット上にあふれている。Netflixオリジナルシリーズ「フィジカル100」やMBNのトロット（韓国演歌）サバイバル番組「燃えるトロットマン」がそのケースだ。

「フィジカル100」は100人もの出演者が登場するため、出演者をめぐる騒動が相次いだ。例えば、元韓国代表で運動選手Aさんの場合、最近、交際相手から暴行の疑いで警察に通報されたと報じられた。ネット上では「暴力は容赦できない」「両側の立場を聞いた方がいい」などさまざまな反応があった。

また、出演者のスタントウーマン、キム・ダヨンも、学生時代の暴力疑惑がネット上で広まり、注目を浴びた。あるネットユーザーは「私と友達に週に1度、お金を集めてくるように言った」と昔の学校暴力について暴露した。

該当文は削除された状態だが、キム・ダヨンは24日、自身のSNSを通じて「たくさん悩み、反省し、文を載せることにしました」「身体的な暴力や、お小遣を恐喝した事実は決してありません」との立場を示した。

「フィジカル100」に出演する男性バレリーナBさんによる自害脅迫疑惑も浮上した。これについては、ソウルのカンナム（江南）警察署が、昨年11月にBさんを脅迫疑惑で検察に送検したことが分かっている。

このように相次ぐ出演者たちの問題を受け、「フィジカル100」側は、事前に公示した放映終了の懇談会を取り消すことにした。Netflix側は「最近『フィジカル100』出演者が不祥事を起こしたとの報道を受け、これについて状況を確認中」とし、「該当事件に対する詳しい状況の確認が最優先と判断し、イベントを取り消すことにした」と説明した。

「燃えるトロットマン」のファン・ヨンウンも、暴行疑惑が持ち上がった。韓国の某YouTuberが、かつてファン・ヨンウンから暴力を振るわれていたと明かしたからだ。制作スタッフは直ちに「オーディション当時、参加を望む方から同意を得て、失格条件を確認するなど内部的な手順を踏んだ」と釈明に追われた。

このような事態について、ある視聴者は「過去が事実ならば、決して（歌が）うまいとは言えない」としつつ、「中年の方々の励ましとなっている。罪があるならば、歌で償ってほしい」と話した。

一般人が出演する番組は、既存の芸能人とは違い、視聴者にリアリティーを伝えられるという点で注目を集める。彼らが訴えるメッセージや切実な事情は、同じ一般人の視聴者に深い共感を与えることができるからだ。このような暴行騒動は、視聴者を残念な気持ちにさせる。