24日、カカオによると、カカオエンタが先月サウジアラビアの国富ファンドなどから誘致した1兆2000億ウォン(約1245億円)の投資金のうち、1次納入の8975億ウォン(約931億円)が同日入金された。
これに先立ってカカオエンタは先月12日、PIP(THE PUBLIC INVEST MENT FUND)とPWARP INVESTMENT PTE LTD.の海外ファンド2社を対象に約1兆2000億ウォン規模の投資を誘致したと発表した。
PIPはサウジアラビアのサルマン皇太子が主導するサウジ国富ファンドで、「ネオムシティ」など、サウジビジョン2030プランを主導的に推進している。また、PWARP INVESTMENTはシンガポール投資庁(GIC)と関連がある。当時、投資誘致でカカオエンタは11兆ウォン(約1兆1400億円)以上の企業価値を認められたという。
カカオは7日、有償増資と転換社債などの方式でSMの持分9.05%を取得することにした経緯がある。当時の金額は2100億ウォン(約218億円)水準だった。また、カカオとSMは契約上の地位と権利、義務をカカオエンタに譲渡できるようにした。
しかしHYBEが22日、イ・スマン元SM総括プロデューサーが保有していた14.8%持分買収を完了し、SMの1大株主になったことで状況は急変した。さらにカカオは、イ・スマン元総括プロデューサーが提起したSMの新株発行および転換社債禁止仮処分訴訟によって足を引っ張られている状態だ。
だからといって、HYBEだけが有利な状況ではない。HYBEは当初、公開買い付け価格を12万ウォン(約1万2450円)に策定したが、SMの株価(24日終値基準で12万1000ウォン)が連日12万ウォンを上回っており、公開買い付けが容易ではない状況だ。
証券街ではカカオがSMを買収するために、HYBEよりさらに高い価格で公開買収に乗り出すと予測している。
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