体じゅうにあざ、死亡した子ども…父母は自害と主張=韓国(画像提供:wowkorea)
体じゅうにあざ、死亡した子ども…父母は自害と主張=韓国(画像提供:wowkorea)
体じゅうにあざがある状態で死亡した11歳のA君を虐待した容疑で警察の捜査を受けている父母が一部容疑を認めた中、専門家は「死亡した子どもが家族からいじめられ、いけにえの役割をさせられていたのではないかと疑われる」と話した。警察は9日、A君の父母に対し常習児童虐待および致死の容疑で拘束令状を請求した。

大韓児童虐待防止協会のコン・ヘジョン代表はきょう、CBSラジオとのインタビューで「(家庭内で)深刻な差別があった可能性があると思われる」と話した。

コン代表は、「この家庭で死亡した子どもが『家族のいけにえ』の役割をさせられていたのではないか。この子どもだけが差別され、この子どもだけが家族からいじめられていたのでないかという疑いが十分に持たれる」と主張した。

A君が住んでいたインチョン(仁川)市ナムドン(南洞)区のマンションの住民は8日、聯合ニュースとのインタビューで、「幼い娘2人と息子1人がいたが、小学生の息子だけが尊敬語を使っていたのを覚えている。娘たちはそうではなかった」とし、「息子だけ家族と馴染んでいない感じがあり、どこかから連れて来た子どもなのかとも思った」と話した。

一方、実父B容疑者(39)と継母C容疑者(42)は警察の調査で、子どものしつけのため叩いた事実があると陳述しながらも、死亡した子どもの遺体から発見された多数のあざについては、「自害の跡」と否定した。

これについてコン代表は、「子どもが自害し、(自身らは)叩いたが子どもが死亡する程度には叩いていないということを誰が納得できるだろうか」とし、「それならば子どもが死亡した理由は何なのか。誰もが疑わざるを得ない」とし、虐待による死亡である可能性に重きを置いた。

B・C容疑者は仁川市南洞区のマンションで子ども3人を育て、A君(11)を虐待し死亡させた容疑を持たれている。

B・C容疑者は今月7日午後1時44分ごろ、「子どもが息をしていない」と救急に通報した。A君は救急隊により病院に運ばれたものの死亡した。警察は虐待を疑った消防当局の共同対応要請を受けて出動し、B・C容疑者を緊急逮捕した。

仁川警察庁女性青少年捜査隊はきょう、児童福祉法上の常習児童虐待の容疑で実父B容疑者(39)と児童虐待犯罪の処罰に関する特例法上の児童虐待致死、常習児童虐待の容疑で継母C容疑者(42)に対しそれぞれ拘束令状を申請した。
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