李祥敏・行政安全部長官=(聯合ニュース)
李祥敏・行政安全部長官=(聯合ニュース)
◇国会が行政安全相の弾劾訴追案を可決 閣僚では憲政史上初 昨年10月にソウルの梨泰院で159人が死亡した雑踏事故でのずさんな対応の責任を問い、最大野党「共に民主党」など野党3党が共同提出した李祥敏(イ・サンミン)行政安全部長官に対する弾劾訴追案が国会本会議で可決された。閣僚の弾劾訴追案可決は75年の憲政史上初めて。弾劾訴追案は無記名投票による採決の結果、賛成179票、反対109票、無効5票で可決され、憲法裁判所に送られた。共に民主党は国会(定数300)で169議席と、単独でも過半数を握る。同党の弾劾訴追案提出に野党の「正義党」と「基本所得党」も加わった。◇「民防空訓練」5月に6年ぶり実施 携帯電話に警報メール送信も 韓国軍合同参謀本部は青瓦台(旧大統領府)迎賓館で開かれた中央統合防衛会議で、有事に備えた「民防空訓練」を5月に実施すると報告した。全国規模の民防空訓練は2017年8月以来6年ぶりとなる。政府は過去5年間、全国規模の民防空訓練が実施されておらず、国民を守る体制に緩みが生じていると判断して訓練を計画したという。民防空警報はこれまでサイレンとテレビのテロップを中心に発信されていたが、今後は携帯電話の文字メッセージでも送信し、避難の実効性を高める。◇緊急救援隊118人がトルコ到着 捜索・救助活動へ 外交部によると、韓国の海外緊急救援隊が大地震に見舞われたトルコ南部、ガジアンテプの空港に到着した。緊急救援隊はトルコ当局から現地状況の説明を受けた後、行方不明者の捜索・救助現場に出動する。緊急救援隊はトルコ側の要請により捜索・救助チームを中心に構成された。外交部や消防庁、韓国国際協力団(KOICA)、軍などの関係者118人からなる。外交部によると、今回の緊急救援隊は1回の派遣規模としては過去最大となる。◇SMエンタ創業者が帰国 腕を骨折し入院中 大手芸能事務所、SMエンタテインメント創業者の李秀満(イ・スマン)総括プロデューサーが海外滞在中に腕を骨折し、韓国に帰国して入院中であることが分かった。これに先立ち、SMエンタテインメントは李氏が独占的にプロデュースを担っていたこれまでの体制からマルチプロデュース体制に転換すると発表。李氏は総括プロデューサーを退くことになった。一方、インターネットサービス大手、カカオが7日にSMの株式の9.05%を取得したと発表したのに対し、李氏は新株と転換社債の発行禁止を求めて仮処分申請を行う立場を示しており、韓国に帰国したことでこれらの問題について本格的な対応に乗り出すとの見方が出ている。
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