李祥敏長官、憲政史上初の「弾劾国務委員」となるか…きょう本会議で評決＝韓国

韓国の「共に民主党」「正義党」「基本所得党」の野党3党が、イテウォン（梨泰院）の事故で十分な対応を取らなかった責任により提出したイ・サンミン（李祥敏）行政安全部（部は省に相当）長官の弾劾訴追案が8日、国会本会議で評決される。

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野党が過半数の議席数を占めるだけに、李長官の弾劾訴追案が本会議に上程され評決にかけられれば、可決される可能性が高い。

ただ、本会議の上程権を持つキム・ジンピョ（金振杓）国会議長が同意するかどうかを明らかにしていないため、最後のハードルとして残っている。

これにより民主党は李長官の弾劾の必要性を重ねて強調し、午前中に非公開の面談申請などを通じ金議長に圧力をかける方針だ。

民主党の核心関係者は、「国民世論を考えれば金議長が弾劾訴追案を上程せざるを得ない状況」とし、「上程してくれるものと信じている」と話した。

きょうの本会議の評決で弾劾訴追案が可決されれば、李長官は憲政史上初めて弾劾案が処理された国務委員となる。李長官の職務は憲法裁判所の弾劾審判まで即時停止される。

ただ、弾劾訴追案が国会を通過したとしても法制司法委員長のキム・ドウプ「国民の力」議員が弾劾訴追委員長であるだけに、訴追案が憲法裁判所で認容されるのは難しいとの観測が支配的だ。

きょうの本会議で弾劾訴追案の可決が予想される中、憲法裁判所の弾劾審判まで与野党の葛藤はさらに深まるものとみられる。