「騒音トラブル凶器騒動」の男に懲役22年が確定…出動した警察官は解任=韓国(画像提供:wowkorea)
「騒音トラブル凶器騒動」の男に懲役22年が確定…出動した警察官は解任=韓国(画像提供:wowkorea)
2021年にインチョン(仁川)で発生した「騒音トラブル凶器騒動」事件と関連し、階下の家族3人を殺害しようとした50代の男に重刑が確定した。事件現場での対応が不十分だったと物議を醸した警察官2人は解任された。

11日裁判所によると、殺人未遂などの容疑で起訴され2審で懲役22年を宣告されたA被告(50)が最高裁判所に上告取り下げ書を提出したことで、刑期が確定した。A被告は2021年11月15日、仁川市ナムドン(南洞)区のヴィラ(低層集合住宅)で40代の女性Bさんとその家族に凶器を振りかざし殺害しようとした容疑で拘束起訴された。

A被告の犯行によりBさんは首を刺され意識を失い、脳梗塞(こうそく)の手術を受けた。Bさんの夫と娘もA被告が振りかざした凶器により顔と手を負傷した。A被告は事件発生の2か月前にヴィラの4階に引っ越してきた後、3階に住むBさん家族と騒音トラブルになっていたと調査された。

検察は、被害者のうち1人が生涯1歳児の知能で生きていかなければならない重い結果が発生したにもかかわらず、被害者らに責任を転嫁し真摯(しんし)に反省していない点などに言及し、A被告に懲役30年を求刑した。

1審の裁判部は懲役22年を宣告し、10年間の電子足輪(位置追跡装置)装着を命令した。1審の裁判部は、「階下の居住者らが故意に騒音を出すという誤った妄想によりトラブルを起こし、被害者らの通報により警察が出動すると、殺害しようと決意し凶器を振りかざした」とし、「被害者らが予測しがたい苦痛に遭い、厳罰を嘆願している」と指摘した。

ただ、これを受け検察とA被告はそれぞれ控訴した。2審の裁判部は1審の判断が正しいとした。控訴審宣告後、Bさんの夫は「幸せだった家族がめちゃくちゃになり、娘はトラウマのため精神的苦痛に遭っている」とし、「量刑が重くなれば慰労にでもなっただろう」と訴えた。

一方、事件現場に出動し対応が不十分だったと物議を醸した警察官2人は解任された。当時、2人はテーザー銃や警棒などを装備していたにもかかわらず、犯行現場を離れ被害者の救済をしなかった。A被告を制圧したのもBさんの家族だった。

検察は出動した警察官が現場を離れるなど不適切な対応で職務を怠ったり回避した事実が認められたとし、職務遺棄容疑を適用して先月、在宅起訴した。
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