尹錫悦大統領、14~21日UAE・スイス歴訪、経済外交に重点＝韓国

ユン・ソギョル（尹錫悦）大統領が14日から21日までアラブ首長国連邦とスイスを訪問する。政権2年目を迎え新年初の海外歴訪となる。特に今回の歴訪には、国内主要グループのトップをはじめ、100社あまりの企業で構成された経済使節団が同行し、原発や防衛産業の輸出、投資誘致など、経済外交に重点を置いている。

キム・ソンハン（金聖翰）国家安保室長は10日の会見で「尹大統領は14~17日までムハンマド・ビン・ザーイド・アール・ナヒヤーンUAE大統領の招請でUAEを国賓訪問し、18~19日はスイスのダボスで開催されるダボスフォーラムに出席する予定だ」と明らかにした。

韓国大統領のUAE国賓訪問は1980年の両国国交正常化後初めてとなる。キム室長は「これまで両国間で14回ほど首脳間の相互訪問が行われたが、国賓訪問は一度もなかった」とし、「ユン大統領が初めてUAEを国賓訪問するのは、韓国とUAE間の特別戦略的パートナー関係を一段と高いレベルに飛躍させようとする両国の期待が投影されたものだ」と強調した。

19日にはダボスフォーラム単独特別演説を通じて、グローバル経済危機を克服していくための国際協力の方向性について演説する予定だ。ダボスフォーラムに韓国大統領が出席するのは9年ぶりだ。

大統領室は今回の歴訪のキーワードにUAE、投資誘致、グローバル連携を挙げ、UAEとの経済協力を強化するという戦略を掲げている。

ユン大統領は、グローバル連携を通じた懸案解決と未来先導にも力を注ぐ予定だ。大統領室は「韓国の首脳としては9年ぶりにダボスフォーラムに参加し、複合危機、サプライチェーン、気候変動などグローバルイシュー全般に対する解決策を提示する予定だ」と説明した。