サムスン不正資金疑惑を捜査する特別検事に、趙俊雄(チョ・ジュンウン)元仁川地検検事長が任命された。

 20日に任命状を授与された趙元検事長は、その後の会見で「特別検事導入法に規定されている事項に対し疑惑が残らないよう誠実に調査する」と所感を語った。趙元検事長は1973年にソウル地検検事となった後、他の地検勤務を経て仁川地検検事長を務め、現在は法務法人の弁護士として勤務している。

 検察出身者の特別検事任命に反対する参与連帯などの立場については、捜査には能力と経験が重要で、出身により捜査可否を決めるのは間違っているとの見方を示した。また指名は予想外だったため、これから捜査計画などを立てなければならないが、捜査前から検察と比較し能力が劣るなどと言うのは望ましくないと述べた。

 今回の捜査が国の経済に利益を生まないとの懸念があることに対しては、「あらゆる捜査でそうした点は考慮すべき問題だが、それを理由に捜査範囲を限ることはできない」とし、期間と範囲の中で徹底して捜査すると強調した。サムスングループの李健熙(イ・ゴンヒ)会長に出頭を求める可能性を問う質問に対しては、「捜査が始まっていない現段階でそんな質問をすること自体がおかしい」と原則的に答えるにとどめた。

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