ニュースペース時代じわり、注目株はハンファエアロスペース・KAI=韓国(画像提供:wowkorea)
ニュースペース時代じわり、注目株はハンファエアロスペース・KAI=韓国(画像提供:wowkorea)
航空部品を製造する「ハンファエアロスペース」は2022年12月、韓国航空宇宙研究院(韓宇研)から2860億ウォン(約296億8765万円)規模の「韓国産ロケット(ヌリ号)高度化事業における、ロケット製作主幹事業」を受注した。

同社は今回の事業を通じて、韓宇研が保有するヌリ号の技術全般と打ち上げに関するノウハウを伝授されることになっている。この過程で同社はヌリ号3基を製作。また、ことし予定されている3回目の打ち上げを皮切りに2027年まで計4回にわたりヌリ号を打ち上げ、技術の検証から地上観測まで多様な課題を遂行する人工衛星を宇宙へ送り出す計画だ。

一方、韓国初の民間宇宙企業として次世代中型衛星事業を進めている韓国航空宇宙産業(KAI)は、次世代中型衛星3~5号機と、韓国軍の情報収集衛星の開発を行っている。

最近は航空画像分析企業の「メイッサ」と、合弁会社「メイッサ・プラネット(Meissa Planet)」を設立。付加価値の高い衛星サービスの提供にも乗り出した。

民間企業が宇宙開発を進めるニュースペース時代を迎えた企業が、積極的な動きを見せているが、これには政府による広範囲かつ持続的な支援が必須との声も上がる。韓国宇宙産業の規模は2019年に世界市場の1%未満で、韓宇研の研究人員もアメリカ航空宇宙局(NASA)の5%にとどまっているためだ。宇宙開発向け予算も、米国の1%規模となっている。

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