ソウル地下鉄1号線の市庁駅で地下鉄の切符を買う外国人観光客=26日、ソウル(聯合ニュース)
ソウル地下鉄1号線の市庁駅で地下鉄の切符を買う外国人観光客=26日、ソウル(聯合ニュース)
【ソウル聯合ニュース】韓国・ソウル市は29日、地下鉄とバスの運賃を来年4月末からそれぞれ300ウォン(約30円)値上げする方向で調整していると明らかにした。

 ソウルの地下鉄とバス運賃の値上げは2015年6月が最後となっている。

 値上げされれば、地下鉄の初乗り運賃はカード基準で現在の1250ウォンから1550ウォン、バスは1200ウォンから1500ウォンに上がる。現金基準では地下鉄は1650ウォン、バスは1600ウォンに値上げされる。

 ソウル市は地下鉄とバスの赤字が大きく、来年も高齢者らの無料乗車による損失分を政府が補填(ほてん)しない方針を決めたことから値上げは避けられないと判断した。

 ソウルなど都市鉄道を運営する自治体は、高齢者や障害者らを対象にする無料乗車制度が1984年に大統領の指示で導入されたため、政府に損失分を補填するよう求めてきた。だが、今月24日に国会本会議で可決された来年度(1~12月)予算案に関連予算は盛り込まれなかった。

 ソウルの地下鉄の赤字は2019年が5878億ウォン、20年が1兆1448億ウォン、21年が9957億ウォンで、今年は1兆2600億ウォンに膨らむ見通しだ。


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