北朝鮮は現在、1000機以上の無人機を保有していることが把握されている。2014年と2017年に北朝鮮の無人機が韓国側に墜落した時、北朝鮮の無人機の価格は1機あたり2000万ウォン(約209万円)~4000万ウォン(約418万円)と推算されていた。当時の北朝鮮製無人機は、日本製のエンジンやカメラ・民間GPSなどを装着した粗悪な水準だった。現在は無人機技術が急速に発展し価格が下がったことで、2000万ウォン以下で十分同レベルの無人機製作が可能だと推定されている。
北朝鮮の無人機は依然として粗悪な水準ではあるが、空色に偽装した塗装がされ、2メートルほどの超小型で赤外線の放出信号も弱く、低空・低速飛行により探知は難しい。また、飛行高度が少しだけでも上がると、識別事態が容易ではない。「結局肉眼により確認した後、撃墜しなければならないが、現実的には不可能に近い」と言うことができる。
一方、韓国軍は高高度無人偵察機(HUVA)“グローバルホーク”をはじめとして、7種710余機の無人機を運用している。グローバルホークは高度20キロメートルの上空から北朝鮮全域を監視することができ、高性能レーダーや赤外線探知装備などを活用し地上の30センチの大きさの物体まで識別が可能だ。韓国軍は2019年から2020年まで総事業費1兆1000億ウォン(約1149億円)を投入し4機を導入したが、1機あたりの価格は2700億ウォン(約282億円)を上回っている。
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