合同参謀本部は同日「韓国軍は午前10時25分ごろから、キョンギド(京畿道)一帯で北朝鮮の無人機と推定される未詳の航跡を複数とらえて対応している」とし「最初の未詳の航跡を京畿道キンポ(金浦)前方のMDL北側でとらえた後、無人機と推定・識別し、空軍戦闘機と攻撃ヘリコプターなどを投入して対応している」と明らかにした。韓国軍は警告放送と警告射撃を数回実施したが、北朝鮮の無人機が持続的に南下し、打撃資産を投入したという説明だ。
軍当局によると同日、北朝鮮の無人機数機は京畿道金浦・パジュ(坡州)とインチョン(仁川)カンファ(江華)郡一帯を飛行した。MDL南側の非武装地帯(DMZ)南側をはるかに越えて民家地域まで降りてきた。無人機は南下して戻ったり、左右に飛行したりするなど、それぞれ違う飛行をしたという。これに伴い、仁川国際空港と金浦国際空港の航空機離着陸が一時中断されたりもした。
韓国軍は該当無人機を偵察用とみて、撃墜を試みている状況だ。民間被害と砲弾がMDL北側に渡る状況などを考慮し、射撃に慎重を期しているという。
軍は局地防空レーダーなどの探知資産だけでなく、肉眼でも無人機を識別した。無人機の大きさは2014年に韓国で発見された北朝鮮の無人機と似ているという。
今回、北朝鮮の無人機対応作戦のため、空軍ウォンジュ(原州)基地から離陸したKA-1戦術統制機が午前11時39分ごろ墜落した。操縦士2人は非常脱出し、現在病院で治療を受けている。 KA-1はKT-1基本訓練機に標的表示装置と武装を追加した航空機で戦術統制任務を遂行する。事故機は同日、空中状況を統制する近接航空支援(CAS)作戦に投入される予定だった。
これに先立ち、北朝鮮の無人機は2017年6月9日、カンウォンド(江原道)インジェ(麟蹄)の山中で発見された。当時、この無人機はキョンサンブクド(慶尚北道)ソンジュ(星州)の高高度防衛ミサイル(THAAD)基地まで飛行し、一帯を撮影したことがわかった。韓国軍の調査結果、該当無人機は全体飛行時間5時間30分余り、飛行距離490キロメートル余りと把握された。星州撮影後、北上してエンジン異常により墜落したものと分析された。
Copyrights(C) Edaily wowkorea.jp 2