大統領室前の公園　来春に市民に開放＝韓国

【ソウル聯合ニュース】韓国・ソウルの大統領室前にある竜山公園が来年4～5月ごろ、市民に開放される。関連予算が与野党の合意により国会で可決した。

　公園が開放されれば市民は大統領室庁舎の2階と5階に設置されている大統領執務室をフェンス越しに見ることができる。

　国土交通部は竜山公園造成のための来年度（1～12月）予算277億ウォン（約28億円）を確保した。在韓米軍から返還された敷地に公園を造成することに使われる。

　過去に米兵の居住地や学校、野球場などがあった敷地には芝生の広場やスポーツ施設、子供の遊び場などが設けられる。従来あった建物を改造したカフェやトイレなども設けられる。

　尹錫悦（ユン・ソクヨル）大統領は「帝王的な権力の象徴」として青瓦台（旧大統領府）の移転を公約に掲げ、大統領執務室は竜山の国防部庁舎に移転。青瓦台は就任に合わせて一般開放した。

　政府関係者は聯合ニュースに対し、「青瓦台（旧大統領府）を開放すると約束したが、（尹大統領の）就任1周年の前後に大統領執務室の前庭を開放しようと準備している」として、「新政権発足と同時に市民に開放された青瓦台と共に竜山時代を象徴する名所として注目されると思う」と期待を示した。