ソ・スンサンソウル市立大学総長は16日、教職員と在学生向けの文を通じて「開校以来ソウル市支援金がこれほど大幅に削減されたのは初めて」とし「これはかなり厳しい」と明らかにした。
これに先立ち、ソウル市議会は本会議を開き、来年のソウル市立大学運営支援予算を提出案である577億ウォン(約60億円)から100億ウォン(17.3%)少ない477億ウォン(約50億円)に確定した。これは今年の市立大運営支援予算である875億ウォン(約91億円)より45.5%減となり、事実上「半額」となるレベルだ。
ソ総長は「市議会議長と予算決議委員に会って予算確保に努力したが、大幅な予算削減を防げなかった」とし「大学の来年予算案を最後まで守れなかったことに対する大きな責任を感じ陳謝する」と話した。
このような状況で、市立大学の登録金半額政策が維持されるかどうかに関心が集まっている。今年のソウル市立大学の全体予算1403億ウォン(約146億円)のうち、ソウル市支援金は875億ウォン(約91億円)で62.4%と大きな割合を占める。事実上、支援金が半額レベルに落ち、登録金半額政策維持自体が不透明になったという分析が出ている。
市立大学の登録金半額はパク・ウォンスン前ソウル市長夫公約で2012年に導入された。これにより、パク前市長が率いるソウル市は、2012年にソウル市立大学への支援金を前年比2倍以上増やし政策を積極的に推進した。
ソウル市議会は来年度ソウル市予算案審議を始めた時から登録金半額政策によりソウル市立大の競争力が大きく弱まったと指摘してきた。キム・ヒョンギ ソウル市議会議長は「登録金半額政策以後、市立大学の大学ランキングが2012年の500位圏から今年の800位圏へと急落し、大学競争力がかなり低くなった」とし、「登録金半額政策を中断してレベルを戻さねばならない」と話した。
今回の市立大学予算はこうした視点が積極的に反映された予算とみられる。現在、ソウル市議会は112席のうち75席を国民の力が占めており、単独で予算案処理が可能な状況だ。 このような状況で国民の力市議員らはソウル市立大登録金半値政策をパク前市場のポピュリズム政策と捉え予算を削減したのだ。
他にもソウル市議会はチョ・ヒヨン ソウル市教育監が率いるソウル市教育庁に対する来年度の予算を5,688億ウォン(約593億円)削減した。削減された予算には、進歩志向のチョ教育監が重点的に推進していた電子黒板事業費1590億ウォン(約166億円)と教育用スマート機器普及事業である「ディボット」事業予算923億ウォン(約96億円)が含まれている。
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