LG化学が米テネシー州に建設する正極材工場(画像提供:wowkorea)
LG化学が米テネシー州に建設する正極材工場(画像提供:wowkorea)
韓国の最大手総合化学メーカー「LG化学」は21日(現地時間)、米国テネシー州と正極材工場建設に向けた覚書(MOU)を締結したと発表した。

同社はテネシー州クラークスビルの約170万平方メートルの敷地に、30億ドル(USD、約4258億1700万円)以上を投資して工場を建て、年12万トンの正極材を生産する。

来年1~3月期に着工し、2025年末から量産を開始。以降、生産ラインを増やし2027年までに年産規模を12万トンとする。

テネシー工場では、同社が力を入れる電気自動車(EV)バッテリー用ハイニッケル(NCMA)正極材を生産する予定だ。

同社は焼成工程の設計を高度化したことにより、1ラインあたりの生産量を年1万トン以上に引き上げた。これは、業界最高水準の生産量となる。これに先立ちLG化学は韓国のチョンジュ(清州)正極材第4工場に、世界で初めて同技術を適用した。

このほかテネシー工場はスマートファクトリー技術を活用して生産工程を自動化したほか、品質の分析・管理システムも構築。高度な工場運営を行っていく。とくに使用エネルギーはすべて、太陽光と水力による再生可能エネルギーを使用する計画だ。

同社は正極材を含む電池材料事業における売上高を、2022年の約5兆ウォン(約5226億2100万円)から2027年には約20兆ウォン(約2兆円)へと4倍に拡大する目標を掲げている。

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