<梨泰院事故>前龍山警察署長、特別捜査本部に出席…「事実通りに申し上げた」(画像提供:wowkorea)
<梨泰院事故>前龍山警察署長、特別捜査本部に出席…「事実通りに申し上げた」(画像提供:wowkorea)
イ・イムジェ前ヨンサン(龍山)警察署長は21日、イテウォン(梨泰院)でのハロウィーンの事故と関連し、警備機動隊の要請の有無をめぐるソウル警察庁との主張の食い違いについて、「私が知っている内容を事実通りに申し上げた」と話した。事故が発生した10月29日以前に2度にわたり警備機動隊をソウル警察庁に要請したものの、拒絶されたというこれまでの立場を維持したことになる。

イ前署長はきょう午前8時47分ごろ梨泰院事故を捜査する警察庁の特別捜査本部に被疑者として出席し、記者らにこのように話した。

イ前署長とソウル警察庁は機動隊の投入に関する事前議論をめぐり主張が食い違っている。イ前署長は17日に国会の行政安全委員会で、「私が主務部署にハロウィーンフェスティバルと関連し最も効率的な機動隊を要請するよう指示し、該当職員がソウル警察庁の主務部署に支援を要請した」とし、「しかしソウル警察庁から当日に集会・デモが多いため支援が難しいと返答され、ソウル警察庁で機動隊支援について再度検討したものの、集会・デモのため支援が難しいとの報告を受けた」と主張した。

しかし、ソウル警察庁では「龍山署の要請はなかった」というのが公式的な立場だ。特別捜査本部の関係者も、「イ前署長の指示の有無に対する陳述が食い違っているが、龍山署がソウル警察庁に機動隊の投入を要請した痕跡は確認できなかった」と話しており、特別捜査本部の捜査で真相が究明されることになる。

イ前署長は出席に先立ち、「本人と家族の方に本当に申し訳ない」と話し、頭を下げた。また、「当日、現場に遅れて到着したが、事故のことを本当に知らなかったのか」との質問に、「詳しい部分については、調査に誠実に臨む」と話した。そして、遺族らに向け「もう一度、警察署長として本当に申し訳ない。一生、罪人の心情で生きていく」と述べた。

イ前署長は業務上過失致死傷と職務遺棄の容疑で立件された状態だ。ハロウィーンを控え管轄警察署長として事前に十分な対策をせず、事故の発生から50分が過ぎてから現場に到着するなど、手遅れな対応をしたという疑惑を持たれている。
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