ソウル西部地裁は14日、特定経済犯罪加重処罰法上横領などの疑いで裁判にかけられたアモーレパシフィック社員A被告に懲役3年6か月を言い渡した。横領に加担して同じ疑いをもたれているB被告は懲役10か月・執行猶予2年を言い渡された。先立って検察はA被告とB被告にそれぞれ懲役6年と懲役1年6か月を求刑していた。
裁判部は「3年以上の間、30億ウォンを超える被害資金を横領し、これを賭博に使用しながら追加的な犯行に及んだ」とし「非難の可能性が非常に大きく、まだ返済されていない金額も少なくない」と指摘した。続けて「会社の信頼に深刻なダメージまで与えて、これに相応する厳しい処罰が必要だ」と付け加えた。
ただし、裁判部は「被告人らが自分の過ちを認めて、反省しており、被害金額を一部返済した」とし「同種の犯行前歴がなく、被害者も被告らに処罰を望まない意思を明らかにした」と量刑理由を説明した。
先立って、アモーレパシフィック営業チームの社員だったA被告は2018年8月から昨年11月まで「1+1」の偽販促イベントを企画して292回にわたり取引業者などに販売し、これを個人口座などに横領した疑いをもたれている。
また、A被告は流通チームの社員B被告と共に2019年8月、アモーレパシフィック製品を購入すれば10~15%商品券を支給するイベントを企画し、流通業者から約数千万ウォン相当の商品券を横領して現金化したことが判明した。A被告らは横領した会社資金を株式やコインなどに投資し、一部は賭博資金として使ったことがわかった。
去る9月に開かれた公判期日でA被告は「犯した罪に対して反省し、被害者と家族に申し訳ないという言葉と共にお詫びを申し上げる」とし「健全な気持ちで社会に奉仕しながら生きることを誓い、社会に物議を醸したことをお詫びする」と述べた。B被告も「会社に被害を与えたという点に対して深く謝罪する」とし、頭を下げた。
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