「追悼でチャンポン無料」…70代老夫婦の話(画像提供:wowkorea)
「追悼でチャンポン無料」…70代老夫婦の話(画像提供:wowkorea)
「イテウォン(梨泰院)事故」による国家追悼期間(10月30日~11月5日)は客から1日料金を取らない老夫婦の話が伝えられた。

チェジュ(済州)市ハンリム(韓林)邑でチャンポン専門店を営む70代の老夫婦は梨泰院の事故を追悼すると3日に来店した客から代金を受け取らなかった。

直接インタビューに応じた妻のAさんは「11月3日だけ食事を無料で提供した。無料だと掲示するのも何なので、お帰りの際にお客様にお申し上げた」と話した。

「私も40歳を超える娘がいるが、かつて台湾で大地震があり多くの死傷者が出てきた場所に娘がいた」とし「その時、娘と連絡がついたら切れて、大変だった記憶がある。胸が張り裂けそうだった」と過去を思い起こした。
梨泰院事故で命を落とした若者たちを見て心が痛むと語ったAさんは「(台湾地震当時)私が気をもんだことを思い出し、親御さんの気持ちも分かった」と説明した。
そして夫と相談した結果、犠牲者を追悼する意味で、3日の1日食事の代金を受け取らないことを決めた。

また無料だと聞いても自発的に払っていく客がいたことも明らかにした。「4人で食事をして5万ウォンを払ってくれた人、値段に関わらず自発的に持っている現金を全て出してくれた人、飲み物も差し入れてくれた人もいた」と伝えた。

営業終了後に集まったお金は合計30万5,000ウォンだった。Aさんは感謝を伝える方法を考えた結果、役場を訪れたが「役場では物品のみで現金は受け取ってくれなかったが、「愛の実」を紹介してくれたので、そこに全部寄付する予定だ」と話した。

最後にAさんは「私の娘は今も夜は電気をつけたまま寝る。今回発生した惨事で多くの人が胸を痛めたはず」とし「追悼に賛同してくださったお客様に感謝する」と付け加えた。

一方、Aさん夫婦のことは3日、店を訪れたBさんがネットにアップして広まった。
他の客がお金を払わずに出て行くのを見て不思議に思っていたBさんは、夫婦から「追悼期間だからお金は受け取らない。私たちにできるのはこの程度」という話を聞いて大きく感動した。

Bさんも一緒にいた知人と財布にあった現金1万7,000ウォンを払った都市「このような方が我が国を導く大きな原動力であり希望だと思う。私にできることは話を共有することだけだ。元気で幸せでいてください」と心温まる話を伝えた。
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