新兵訓練所を観光商品化?…「つらい訓練兵を見せ物にするのか」と物議に=韓国(画像提供:wowkorea)
新兵訓練所を観光商品化?…「つらい訓練兵を見せ物にするのか」と物議に=韓国(画像提供:wowkorea)
韓国の陸軍訓練所が部隊を一般に開放し観光商品化する方案を推進している。軍事訓練を受ける訓練兵を「動物園のサルを見るように」公開するというもので、これに対する批判が起こっている。

陸軍訓練所とノンサン(論山)市は訓練所を観光商品開発するための「安保・観光相生発展業務協約」を締結した。業務協約によると、陸軍訓練所の安保・観光ツアー開発と運営を通じ訓練所を訪れる観光客と入所している将兵の家族がさまざまな兵営プログラムに参加できるようにし、部隊内の開放空間を見学・観覧できるようにするという構想だ。

これに加え、入所将兵の家族・恋人・友人や入所を控えた青年などに区分された類型別特化プログラムを発掘し、外国人旅行客も共に楽しめる体験商品も作る計画だ。陸軍訓練所と論山市は、陸軍訓練所の体験型観光ツアーが実現されれば全国で初めての新たな安保・観光名所が誕生すると期待している。

しかし民間人から軍人になる訓練兵の訓練と生活の様子を商品化し観光客に公開することが適切なのかという批判が起こっている。この空間で生活する訓練兵は携帯電話やテレビの視聴すら禁止され、徹底して外部と隔離された状態で持続的に新しい訓練を受け、精神的・肉体的につらい時間を送る。

ある軍関係者は、「訓練所は民間人を強い戦闘員に育成するため強度の高い教育訓練を実施する場所」とし、「国防の神聖な義務を尽くすため入営した訓練兵を見せ物にすることを誰が考えたのか、嘆かわしい」と指摘した。

陸軍訓練所の観光商品化計画についてSNSなどのオンライン上では、「訓練兵の給食にでも気を遣え」、「訓練兵・家族でも足りず、観光客のお金まで巻き上げようとする手法」などの批判があふれている。
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