キム・ジンピョ の最新ニュースまとめ
前作よりも親近感のあるメロディのR&B、ソウルミュージックを収録したという新作アルバムには、韓国的なグルーブ感が色濃く感じられる。メロディラインや歌唱法など、キム・ジョハンの音楽はリスナーが一緒に歌うには難しいことで知られる。悩んだ末に、「良い音楽は難しくある必要がない」という結論を下し、代わりに自分の中の自分、正直な思いを引き出したのだという。
「エリック・クラプトンの『チェンジ・ザ・ワールド』は、分かりやすいのに優れたメロディという名曲でしょう。リスナーに感動を与えることが重要なんです。難しい曲だと言われるのは、歌手のメッセージが伝わっていないということ。僕はメッセンジャーだから、率直に作って、かっこいいと言われたい」。そんな思いに、アルバム制作にも長い時間を要した。
予想外の事故で全曲録り直しをするなど、今回ほど曲折の多いアルバムはないと話す。また、昨年8月には母親が亡くなったが、仕事で韓国を訪れていたため最期をみとることもできなかった。そんな母親への感謝を歌った曲も収録した。「いつか最高の姿を見せると約束したのに。このアルバムが最後の贈り物になってしまった」と悔やむ。
今回のアルバムにはタイガーJK、BIG BANGのGドラゴンとテヤン、キム・ジンピョ、フニフン、チョン・ジェドクら国内アーティストだけでなく、スティーヴィー・ワンダー・バンドも参加した。彼が言う“ソウルファミリー”とは、ミュージシャン仲間だけでなく、1度も会ったことがなくとも音楽で魂が通じたすべての人々だ。
「僕たちは牧師の言葉を聞いて自分で自分の魂に判を押し、人生を変えていくけれど、牧師はそれを知らない。僕の歌を聞いて同じようなことを感じてくれる人がいたら、その人も僕のソウルファミリーです」。皆がファミリーの一員なのだと。
音楽市場の不況が叫ばれるが、金にならない音楽も誰かにとっては金額に変えることができない思い出になるはずだと、こだわりをみせる。
「最近は歌手がCDを作らないという言われるが、それでは真の音楽ファンが不幸になってしまう。曲がチャートに入ってお金になればいいけれど、本当に音楽を愛しているならば計算してはいけないでしょう」と語る。条件が悪くても愛しているのなら惜しみなく与えることができる。今回のアルバムは「最後の愛」という覚悟で制作したというが、今後もCD制作は可能なかぎりずっと続けていくと、頼もしい声を聞かせてくれた。
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