旅行・帰省、秋夕連休で3年ぶりに本格的な大移動=韓国(画像提供:wowkorea)
旅行・帰省、秋夕連休で3年ぶりに本格的な大移動=韓国(画像提供:wowkorea)
「秋夕(チュソク、中秋節)連休はまあ、数年間まともに過ごせなかったです。今年は久しぶりに家族と旅行に行ってゆっくり休もうと思います」

 コロナ以前は名節の度に実家で祭祀を行っていたというキム某氏(30)は、今回の秋夕は実家と近いチュンチョン(春川)で過ごすことにした。キム氏は「祖母も90歳を過ぎて祭祀を行うのが大変なため、しないことにした」として「母親が春川でタッカルビを食べたいと言ったので久しぶりに両親と出かけようと思う」と話した。

 9〜12日、韓国はコロナの流行が収まり、3年ぶりに訪れた「ソーシャルディスタンス」のない名節連休だ。帰省の途についたり、家族旅行を計画するなど、人々の移動も大幅に増え、久しぶりに「民族大移動」が見られると予想される。

 最も目立つのは帰省ラッシュの増加だ。今年の旧正月も一日の新規感染者数が1万人を突破し、コロナの感染を懸念した政府が「帰省自制」を呼びかけ、集まりの人数まで制限したが、今回の秋夕は制限がない。政府は8〜12日の5日間、一日平均603万人、計3017万人が移動すると観測している。昨年の秋夕連休の1日平均移動人口(546万人)より14%多い。

 ソウル駅も8日午前から混雑し始めた。片手には贈り物の包み、もう一方の手には子供の手を握る家族連れの帰省客などが駅構内を埋めつくした。

 4日間続く連休の間、旅行に行く人も少なくない。宿泊業界によると、ソウル、首都圏、プサン(釜山)、チェジュ(済州)などの一流ホテルリゾートの秋夕連休(9〜12日)の宿泊率は80〜90%を上回った。旅行プラットフォーム「ヨギオッテ」が先月末、アプリユーザー607人を対象にしたアンケート調査の結果、今回の秋夕連休に旅行を計画中という回答は76.4%であった。昨年の秋夕に旅行に行ったという回答率(44.5%)より大幅に多い。
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