韓国の尹錫悦大統領は17日、就任100日を迎え記者会見を行なった(画像提供:wowkorea)
韓国の尹錫悦大統領は17日、就任100日を迎え記者会見を行なった(画像提供:wowkorea)
韓国のユン・ソギョル(尹錫悦)大統領は17日、対北政策ロードマップ“大胆な構想”を推進する過程で、北朝鮮が体制の安全保障を要求する場合の対応方案について「私や政府は、北朝鮮地域に無理な、または力による現状変更を全く望んでいない」と語った。

尹大統領はこの日の午前10時、ソウルの大統領室で開かれた “就任100日公式記者会見-大統領に聞く”で「体制の安全保障というのは、大韓民国政府がしてあげることのできるものではない」と語った。

つづけて「最も重要なのは、南北間における持続可能な平和の定着だ」とし「北朝鮮に対して経済的・外交的に支援した結果、北朝鮮がそれによって自然に変化するなら、その変化を歓迎するだけだ」と語った。

また尹大統領は、“大胆な構想”がイ・ミョンバク(李明博)政府による “非核開放3000”の「先・非核化-後・経済支援」に似ているという指摘を意識したように「私が光復節(8月15日)に発表した『非核化ロードマップに従って段階的に支援することができる』というのは、『まず非核化させろ、われわれがその次に支援する』という意味ではなく『確固とした意志を示せば、それに従ってわれわれができることを手助けする』というものだ」とし「終戦とは異なる意味で、テーマがあってこそ朝鮮半島の平和定着において意味のある会談や対話が可能だと考える」と説明した。

さらに尹大統領は、“大胆な構想”が現実化するため対話の突破口を開くための当局者間の会談提議計画について「私は大統領選挙当時から『北朝鮮との対話は必要だ』と申し上げた」とし「ただ、南北首脳間の対話や主要実務者の対話と交渉が “政治ショー”となってはならず、実質的な朝鮮半島・北東アジアの平和定着において有益でなければならないとお話しした」と語った。

“大胆な構想でも現実的に非核化が不可能ならば、大韓民国も核を保有しなければならないという勢力均衡の達成に同意するか”という質問には「私は核拡散防止条約(NPT)体制が、恒久的な世界平和において非常に重要で必須な前提だと考えている」とし「どのような状況になったとしても、拡張抑止を一層実効化・強化させていくことを優先的課題として考える計画だ」と語った。

つづけて「拡張抑止には、多様なモデルがあり得る」とし「北核脅威が高度化しこれまでのレベルの拡張抑止で対応できないのなら、拡張抑止形態を変化させることができるが、NPT体制は最後まであきらめず守っていく考えだ」と語った。

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