小劇場が建ち並び「公演芸術の街」として知られる大学路で最近、賃貸料の値上がりなどで劇場の数が減っているのを受け、ソウル市が街の活性化に乗り出す。市は11日、「ソウル演劇センター」のオープンを機に、大学路復活プロジェクトを実施すると明らかにした。
 プロジェクト計画によると、公演芸術インフラの拡充に向け、2009年までにマロニエ公園地下に300~500席規模の中小劇場と練習室を建設する。文化観光部・文化芸術委員会と協議し、来年8月にオープンする大学路の複合文化空間を低価格で公演場として提供できるようにする。長期的には、文化芸術委員会が移転する際、建物を公演場として活用することも検討する。また、ソウル文化財団が現在運営している大学路の練習室4か所と、南山創作センター練習室2か所の活用度を高めるほか、来年には工場移籍地・遊興施設を活用して「アートファクトリー」を建設し、芸術家の創作空間として利用する考えだ。

 小劇場・劇団の広報マーケティング支援として、ソウル演劇センターを中心に公演情報提供とチケット予約システムを構築し、来年上半期中には、センターとチケット販売所の前に公演情報専用の電光掲示板を設置する。優秀公演の育成に向けては、優秀ファインアート作品制作に10億ウォン、大学路総合祝祭プログラムに1億4000万ウォン、小規模公演場の安全施設改善費用に10億ウォンを支援するほか、「愛のチケット事業」費を40億ウォンから45億ウォンに拡大する。

 また、市は最寄の地下鉄4号線恵化駅から洛山公園までの道筋500メートル区間に、来年11月までに43億8500万ウォンを投じ「大学路デザインストリート」を造成する計画だが、これと連携して街の芸術作品を整備し、公演広報掲示板などを設置する。看板、公共施設物デザインも整備していく。このほか、演劇協会、小公演場連合会、大学路文化発展協議会などと協議体を作り、公営駐車場の建設や鍾路5街から梨花交差点までの双方向通行などの地域懸案についても話し合っていく計画だ。


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