サムスングループの李鍾旺(イ・ジョンワン)法務室長(社長級)が、金勇チョル(キム・ヨンチョル)弁護士による裏金疑惑暴露に関連し、引責辞職した。サムスンは10日、李室長が9日に大韓弁護士協会の弁護士登録を抹消し、会社側にも辞表を提出したと明らかにした。
 李室長は辞職に当たり、同社の役職員らに電子メールを送り「金弁護士の問題で筆舌に尽くし難い被害を会社に与え、グループ法務責任者として大変申し訳ない。このような破廉恥な行為を行った人間が弁護士であるという事実に、同じ弁護士として大きな自戒の念を感じる」と、辞職の決意について説明、事件は間もなく開始される検察の捜査により真実が明らかになるものと信じていると述べた。また、10日には聯合ニュースの電話取材に応じ、「弁護士として自戒の念を抱いたため、2度と弁護士活動はしない」と話している。

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 李室長は、金弁護士の主張の大部分は根拠がないか、自身もよく知らないことを誇張・歪曲(わいきょく)したものだと指摘している。この事件の本質は、金弁護士がうその暴露をしたということであり、事実を巧妙に操り、事情を知らない人々に事実のように信じ込ませていると批判した。

 同社で法務室長を務めていた金弁護士が、裏金造成、検察へのロビー活動、サムスンエバーランド転換社債事件の証言捜査など、不正疑惑を暴露したのに続き、現在のグループ内法務総責任者である現職法務室長が辞職したことで、今回の事件はさらに波紋が広がりそうだ。


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