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ソウルの街の歴史を盛り込んだソウル歴史博物館が、開館20周年を迎え常設展示室のリニューアルを完了し、7月1日に再びオープンする。5つのゾーンに分けられた常設展示室は、ソウル歴史博物館を代表するコンテンツだ。常設展示室を改装したのは、2012年の開館10周年以来10年ぶりのことだ。ソウル歴史博物館のキム・ヤンギュン展示課長はこの日、博物館で開かれた記者懇談会で「朝鮮時代から現代に至るまで、ソウルがどのように変化・発展してきたのか、その過程と人々の生活を表現した」と語った。
以前は常設展示室がソウル市内の主要な場所を紹介していたが、今回のリニューアルでは生き生きとした「ソウルの人の話」を伝えることに重点を置いた。その分、展示室の随所に映像コンテンツを大幅に増やした。1930年のキョンソン(京城)駅の姿、タプコル公園で万歳運動をする人々の姿、長さ6mに達する大型都市模型マッピングの映像とともにチョンゲ(清渓)川の復元と広場の造成、カンナム(江南)の都市開発の映像などを通して、ソウル都心の変化像を見ることができる。
展示物もこれまでに蓄積してきた成果を盛り込み、半分以上に達する800点余りが変更された。朝鮮の建国から19世紀後半までのハニャン(漢陽)を見せる第1ゾーンでは、中産階級が多く集まった「ソチョン(西村)」、専門職に従事していた人々が集まった「チュンチョン(中村)」を初めて紹介する。開港による近代都市化を夢見た大韓帝国期のソウルを展示する第2ゾーンには、1674年にベルギーイエズス会の宣教師フェルビーストが中国で刊行した世界地図「コンヨ全図」で、開化期の朝鮮知識人の世界観を垣間見ることができる。第3ゾーンでは太平洋戦争が激化した時期、米穀の配給制による米穀購入通帳、チョンミョ(宗廟)とセウン(世運)商店街一帯の造成関連資料が初めて公開され、戦時体制下の京城市民の生活ぶりを感じることができる。
ソウル歴史博物館のキム・ヨンソク館長は「最近、世界的な韓流の影響でソウルへの関心が高まっている」と語り、「今回リニューアルされた常設展示室を基盤に、韓国国内だけでなく外国の観覧客にもソウルの歴史と文化を紹介する『ソウルの歴史文化ガイド』の役割をこれからも強化していく」と述べた。
ソウル歴史博物館は2002年5月21日、ソウル市の傘下機関としてソウルの歴史と文化を展示する総合博物館としてオープンし、ソウルの都市空間の変遷史とその中で生きてきた人々の暮らしを紹介している。
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