「離陸」準備を終えたKF21戦闘機、衛星発射プラットフォームの役割も担う=韓国報道(画像提供:wowkorea)
「離陸」準備を終えたKF21戦闘機、衛星発射プラットフォームの役割も担う=韓国報道(画像提供:wowkorea)
初の韓国産戦闘機KF21が初飛行を控え、現在エンジンの稼働テストが行われている。飛行性能テストと各種武装テストを経て戦力化されたKF21は、今後軍事衛星を発射する際のプラットフォームの役割も担う予定で、注目が集まっている。

韓国軍と関連業界によると28日、KF21試作機は現在地上テストを行っている。特にエンジンを点火して推進力のテストを行ったり、戦闘機の各機能の動作テストを行っている。

マッハのスピードを実現するためのエンジン最大出力テストを通過すれば、事実上「離陸」のための準備は終えたと評価される。KF21は従来の韓国産航空機とは異なり、エンジンを2基装備する。もしも片側のエンジンの能力が喪失しても、残りのエンジンによって飛行の維持が可能で、さらに強い推進力で武装量を増やせるメリットもあるためだ。

KF21にはGE製のF414-400改良型バージョンが搭載される。エンジン1基あたりのアフターバーナー稼動時の最大出力は2万2000ポンド(lbf)、2基を同時稼動した時には4万4000ポンドの推進力を持つ。最高速度はマッハ1.81(2234.9km/h)に達する。

KF21の初飛行は来月に予定されている。しかし、テストの進行状況や気象条件などによって日程は変わりうる。大統領主管の飛行行事もまだ決定していない。過去、T-50高等訓練機の場合、初飛行を経てから2~3か月後に大統領主管行事が行われた。

KF21は計2200回程度の飛行試験を経て、2026年からブロック1バージョンが戦力化される予定だ。ブロック1の40機は基本飛行性能と空対空戦闘能力を有する戦闘機で、2028年から配備されるブロック2の80機は空対地戦闘能力をも有する予定だ。

特にKF21は今後、衛星を空中発射するプラットフォームとしての役割も果たすものとみられている。戦闘機が超音速上昇軌道でロケットを宇宙に発射すれば、重力と抗力(物体の運動を妨害する力)に対応するエネルギーが最小化され、地上から発射する場合に比べて費用を5分の1以下に減らすことができる。

KF21を開発している韓国航空宇宙産業(KAI)は最近、小型衛星を空中から発射する技術を開発することを表明していた。これに成功した場合、韓国軍の超小型衛星システムの構築が前進する見通しだ。

現在韓国空軍は、北朝鮮と周辺国の脅威に対する迅速な監視体制を実現するために、多数の超小型衛星と空中ロケット、AIによる映像分析システムにより構成された超小型衛星システムを構築中だ。このうち空中ロケットは多数の超小型衛星を発射し、最適な衛星群を構成するために必要なシステムだ。
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