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韓国軍がパトリオット増強へ 北朝鮮の脅威に対応=機雷除去ヘリも開発
【ソウル聯合ニュース】韓国防衛事業庁は30日、李鐘燮(イ・ジョンソプ)国防部長官の主宰で防衛事業推進委員会を開催し、高度化する北朝鮮の弾道ミサイルの脅威に対応するため地対空誘導弾パトリオット(PAC3)の数を大幅に増やし、発射台の性能を改良する内容の第2次購入計画案を可決した。 パトリオットは韓国型ミサイル防衛体系(KAMD)の中核兵器で、今年から2027年までの6年間に約7500億ウォン(約770億円)が投入される。 防衛事業庁は「今回の事業で購入するPAC3誘導弾は射程距離と高度が拡張され、従来のモデルより迎撃能力が優れている」と説明した。 首都圏や国の主要施設に対する対空防衛能力に加えて戦術核の搭載が可能で、日増しに脅威が高まる北朝鮮の弾道ミサイルに対する迎撃能力が向上すると期待される。 これまで配備されたPAC2の射程は20キロで1台の発射台に4発を搭載するのに対し、PAC3の射程は40キロ。レーダー探知距離が約2倍に伸び、情報処理能力と通信装備の性能も大幅に向上した。1台の発射台に16発を搭載する。 韓国軍が保有するPAC2発射台を改良すれば、同じ発射台でPAC3を発射できる。 また、防衛事業推進委員会は機雷除去などを行う掃海ヘリコプターを国内で研究開発するための基本計画案も可決した。 30年までに9700億ウォンが投じられるこの事業は、現在艦艇が行っている対機雷戦戦力の補強を目的とし、作戦海域に迅速に展開して効率的に機雷除去任務を遂行するために推進される。 防衛事業庁は「掃海ヘリコプター事業で敵の機雷に対する韓国軍の掃海(機雷除去)能力を向上させ、国内のヘリコプター開発技術の蓄積や雇用創出など、防衛産業育成にも大きく寄与する」と説明した。